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睡眠
寝返りしてない気がする…。大人で寝返りしないのは良くない?
質の良い睡眠を得るためには、適度な寝返りが必要です。入眠時と起床時の寝姿勢がいつも同じだと、うまく寝返りができていないのではないかと心配になる方もいるでしょう。
今回は、寝返りが必要な理由や、寝返りができないことによるデメリットなど、大人の寝返りについて解説いたします。
大人も適度に寝返りを打った方が良い
何度も寝返りをして、夜中に目覚めてしまった経験はないでしょうか。過度な回数の寝返りは睡眠の質を落とすことにもつながります。
寝る際は、全身の体圧がしっかり分散され、なおかつ正しい姿勢がキープできる寝具で長時間同じ姿勢を保つことが理想です。
体圧分散がされ、正しい姿勢がキープできていると、同じ姿勢であっても血行不良や体への負担が少なくなります。
しかし、現実的にそのような理想の睡眠環境を整えることは困難だといえます。そのため、長時間同じ姿勢が続くことによる血行不良を防止し、肩や背中、さらには腰への負担を軽減するために寝返りが必要だといわれているのです。
寝返りは睡眠下で無意識に行われますが、回数が多いとかえって体の負担が増します。適度な頻度で寝返りを打てるようにするのが望ましいです。
うまく寝返りできているかチェックしてみよう
睡眠中に寝返りできているかどうかは、なかなか自覚しにくいものです。寝る前にビデオカメラをセットしておくと、寝返りをチェックすることができます。
また、睡眠アプリを利用する方法もあります。睡眠アプリは、睡眠時間や眠りの深さを計測するアプリで、センサーによって体の動きを感知します。
睡眠アプリのなかには、寝返りの回数を計測する機能をもったものもあり、睡眠中の寝返りを把握することが可能です。ただし、設定や感度によっては正確性に欠けることもあります。
そのほか、睡眠姿勢を取ってみて確認する方法もおすすめです。睡眠時と同じ環境で、仰向けになったり、横向きになったりして、回転するときに動作がスムーズかどうか確かめていきます。
肩と腰が同時に動いて回転がスムーズにできる場合は、寝返りが問題なくできています。一方、腰と肩がバラバラで回転する場合は、スムーズな寝返りができていないと考えられるでしょう。
後述する、寝具を理由に寝返りが打てないときの状態をチェックできます。
寝返りがうまくできないときの主な原因
ここでは、寝返りができない主な原因を3つご紹介します。
原因1.姿勢や筋力の衰えによるもの
寝返りがうまく打てない原因として考えられるのが姿勢の悪さです。姿勢が悪いと筋肉が凝り固まって可動域が狭まり、うまく寝返りできないことがあります。
特に長時間同じ姿勢をとることが多いデスクワークの方や、頻繁にスマホを操作することが多い方などは注意が必要です。
対策として、姿勢を良くしたり、適度に体を動かしたりするなどして、長時間同じ姿勢を取らないよう意識すると良いでしょう。
そのほか、加齢による筋力の低下も、寝返りがうまく打てない原因のひとつです。年齢が上がると筋力の関係で寝返りをうまくできないことがあります。無理のない程度で運動をして筋力を付けたり、寝返りしやすいマットレスに変えたりするのがおすすめです。
原因2.合わない寝具によるもの
寝具が影響して寝返りが打ちにくいこともあります。例えば、重すぎる掛け布団や毛布の場合、体の上から重みが加わることで寝返りが打ちにくくなることがあります。
柔らかすぎるマットレスや枕も原因のひとつです。マットレスにお尻が沈みすぎて身体が曲がった状態になったり、枕に頭が沈んで埋もれてしまったりすることで寝返りが打ちにくくなります。特に、低反発のマットレスは身体が埋まってしまいやすいです。
マットレスや枕は自分に合ったものを使用することが大切です。柔らかすぎるものだけでなく、硬すぎる敷布団や枕なしでの睡眠も寝返りができない原因になります。
ほかにも、パジャマやベッドの大きさが寝返りを妨げている可能性も考えられます。フード付きのパジャマは寝返りを妨げてしまうことがあります。
また、夫婦や親子でシングルやセミダブルのベッドを使用していて、寝返りのスペースが確保できていない可能性もあります。その場合は仰向けに寝て、左右に各15~20cm程度余裕があると寝返りが打ちやすくなります。
原因3.病気によるもの
寝返りが困難、自力で寝返りが打てないといった場合は、病気の可能性も考えられます。パーキンソン病、腰椎症、脊髄性筋委縮症などが原因で寝返りが妨げられることもあるのです。
寝返りができない以外にも症状がみられる、自力で寝返りを打つことすら困難である場合は病院を受診することをおすすめします。
寝返りできず不調を感じるときは睡眠環境を変えよう!
寝返りがうまく打てない原因は病気の可能性もありますが、症状がみられない場合は睡眠時の姿勢や寝具などの環境が要因となっている可能性が高いです。寝返りができないときは、日々の姿勢や睡眠環境を見直してみましょう。
特に、寝巻きや寝具を取り換えるだけでも、睡眠の質を良くすることが期待できます。
まず、パジャマは動きやすくて季節に合ったものを選びます。摩擦抵抗が起きにくい素材や引っ掛かりの少ないパジャマを選ぶのがポイントです。
マットレスは体が沈みこみすぎず、かつ硬すぎないものを選びましょう。高反発ウレタンを使用したマットレスは寝返りが打ちやすいです。
枕は、自分に合った高さのもの、適度な反発力のあるものがおすすめです。高さは個人差があるため、オーダーメイドや細かく調整できる枕を選択しましょう。
眠りの専門店「マイまくら」では、特許取得のオーダーメイド枕をご提案しています。お客様の寝姿勢を分析してお仕立てしており、高さ調整メンテナンスは何度でも可能です。オーダーメイド枕のほか、仰向け・横向き寝の高さを自分好みに調整できるお手頃なセルフ調整枕もご用意しております。
また、マイまくらでは体に負担がかかりにくい「腰楽寝マットレス」をおすすめしております。凹凸カット構造で体のラインにフィットするため、圧力を分散させて快適な寝心地を叶えます。
まとめ
質の良い睡眠をとるには、寝返りしなくても良いような睡眠環境であることが理想的です。とはいえ、実施には理想の睡眠環境を作り上げるのは難しいです。そのため、適度な寝返りができる環境があることが望まれます。寝返りがうまくできていないと感じたら、寝具や睡眠姿勢などを見直してみましょう。
記事を書いたライター
毎日の睡眠の質を高めるために役立つ「寝具」や「睡眠」の関連情報を提供するマイまくら マガジン編集部です。