枕
枕
枕の高さをセルフチェックしよう!枕の高さの調整方法と枕を選ぶポイント
「長時間眠ったのに眠った気がしない、疲れが取れない」「枕を変えてから肩こりがひどくなった気がする」といった悩みは、枕の高さが合っていないことが原因かもしれません。
枕は高すぎるのも低すぎるのも良くありません。枕の高さが合っていないと、睡眠の質が悪くなるだけでなく、体に負担がかかります。とはいえ、本当に枕の高さが自分に合っていないのか、わからない方もいるでしょう。
今回は枕の高さのセルフチェック方法と、枕の高さを調整する方法や枕の正しい選び方について解説します。
まずは枕の高さが合っているかチェックしてみよう
枕の高さが自分に合っていない場合、体に下記のような不調のサインが現れます。
- いびきがひどい
- 口呼吸になっている
- 首こりや肩こりを感じる
- 頭が痛い
- 寝ても疲れが取れない
そのほか、寝姿勢や、首への圧力のかかり方で自分に合った枕かどうか判別することが可能です。ここからは具体的な確認方法を2つ紹介します。
仰向けに寝た状態で首にかかる圧力をチェック
仰向けで寝た際に、首を圧迫せずにやさしく支えてくれるのが理想的な枕の高さです。首に負担がかからないように首とマットレスの隙間を枕で適切に埋める必要があります。
枕の首を支える部分が低いと、首とマットレスの間に隙間が生じ、頭を支えることができません。そのため頭の重みが後頭部に集中し、頭を支える首が緊張することで首こりや痛みの原因となるのです。
逆に枕の首を支える部分が高いと、首が圧迫されることで神経や頸椎が圧迫され、頭痛や肩こり、首の痛みなどの症状を引き起こします。
首の裏に不快な圧迫を感じず、なおかつ首と枕の間に隙間が無い状態が理想です。
寝た姿勢での目線をチェック
寝姿勢での確認は仰向けと横向きで異なります。
仰向けで寝る場合は、頭と首がリラックスして立ったときと同じ角度になるのが理想です。具体的な角度としては、頭を枕に乗せた際、顔に5度程度の傾斜がつく状態です。
ただし、普段の立ち姿勢によって、楽に感じる角度は変わってきます。例えば、姿勢が良く目線が高めの人は顔の傾斜がない方が楽に感じ、猫背の人は10度以上角度があった方が負担をかけにくいなど、人それぞれです。そのため、普段の自分の立ち姿勢に近づけることが重要です。
横向きで寝る場合は、頭頂部から頸椎、背骨、腰にかけてのラインが一直線になる高さが理想です。頭から腰にかけてのラインが曲がっていないか、首が上下に曲がっていないかを確認しましょう。
【ケース別】枕の高さが合っていないときの影響
枕の高さが合っていないと、体にさまざまな影響を及ぼします。では、具体的にどのような影響があるのか、枕が高すぎる場合と低すぎる場合に分けて解説します。
枕が高すぎる場合
高すぎる枕で寝ると頸椎がS字カーブを保てず、首が不自然な状態になります。頸椎の圧迫は筋肉の緊張と血行不良につながり、肩や腰、首の痛みやしびれを引き起こす原因となるのです。
また、あごを引いたような姿勢になるため気道が狭くなり、いびきや睡眠時無呼吸症候群を誘発することもあります。
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が浅くなり低酸素状態になったり、一時的に呼吸が止まったりする病気です。酸素濃度が下がることで高血圧や心筋梗塞、脳梗塞など生活習慣病をもたらす場合があります。
枕が低すぎる場合
低すぎる枕で寝ると頭が下がって後頭部に頭の重さが集中することで、頭を支える首が緊張します。高すぎる枕と同様に首へ負担がかかり、肩のコリや頭痛を引き起こしてしまうのです。
起床時の顔のむくみやめまいも枕が低すぎることが原因として考えられます。低すぎる枕で寝ると頭が心臓よりも低い位置となるため、頭へ血が上りやすくなるのです。
また、あごが常に上を向いた状態となるため口が開きやすく、口呼吸を引き起こしやすくなるほか、舌根が喉に落ち込んでいびきや無呼吸症候群の原因となることもあります。
枕の高さを調整する方法
枕の高さは、ご家庭である程度調節が可能です。枕をすぐに新調することが難しい場合、下記で紹介する方法を応急処置として試してみてください。
タオルで高さを調整する
枕が低い場合は、タオルを使って簡単に枕の高さを調整できます。折り畳んだタオルを枕の下に入れて高さを変えましょう。畳み方や枚数で微調整しながら、自分に合う高さを見極めてください。
枕の中身が取り出せる素材であれば、自分で取り出して調整できます。試し寝をしながら微調整して、自分に合う高さに変えていきます。
ただし、中身の調整ができない素材の場合は買い替えを検討しましょう。
新しい枕に買い替える
低すぎる枕はタオルを使って調整することが可能ですが、全体的な高さを変えることしかできません。仰向けや横向きなどの寝姿勢ごとに適した高さに調整したり、首の支え方をピンポイントで調整したりすることはできないため、タオルでの調整はあくまで応急処置として考えましょう。
快適な睡眠のためには、枕の新調を検討してください。
枕選びのポイントは細かい高さ調整が可能かどうか
新たに枕を購入する場合は、細かく高さを調整できるものを選びましょう。枕の中身を抜いて調整できるタイプのなかには、調整用のシートやポケットで仰向けと横向きを個別で調整できるものがあります。
自分に合った枕を選ぶには、高さだけでなく素材とサイズも重要なポイントです。枕には、さまざまな素材が使われています。素材ごとに寝心地や価格などが異なるため、どの枕が自分に適しているのか見極めます。
サイズは基本的に余裕をもった大きさのものを選ぶのがおすすめです。自分の体格と比べて小さいものを使っていると、寝返りを打った際に頭が枕から落ちる可能性があります。特に寝相が悪い場合は、大きめのサイズを選びましょう。
眠りの専門店マイまくらでは、自分で高さを微調整できるセルフメイド枕を数多く取り揃えております。
まとめ
高すぎる枕や低すぎる枕は、肩こりや首の痛み、睡眠時無呼吸症候群などさまざまな体の不調をもたらします。高さが合っているかセルフチェックして、枕の高さを調整しましょう。
しかし、枕の高さはチェックポイントが多く、またご自身の寝姿勢を確認しながらの微調整はなかなか難しいです。オーダーメイド枕であれば、プロの目線から一人ひとりの体に合った枕を作ることができます。
オーダーメイド枕の購入をお考えの際は、ぜひ眠りの専門店マイまくらにご相談ください。
眠りの専門店マイまくらでは、特許を取得した全身測定機でお客様の寝姿勢を測定し、一人ひとりの体に合った枕を提供しております。お客様と相談しながらスタッフが手作業で微調整し、試し寝をしていただきながら理想的な枕を仕立てます。
オーダーメイド枕は1時間ほどで仕立て可能です。来店当日にお持ち帰りいただけます。メンテナンスは何度でも無料で承っているため、実際に寝てみてから調整したいというお客様もご安心ください。
眠りの専門店マイまくらは、お客様の快適な睡眠を理想的な枕でお手伝いします。
記事を書いたライター
毎日の睡眠の質を高めるために役立つ「寝具」や「睡眠」の関連情報を提供するマイまくら マガジン編集部です。