枕
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枕は洗っていい?自宅でできる枕メンテナンス
枕のカバーは頻繁に洗うものの、枕本体は洗ったことがない方もいるのではないでしょうか。とはいえ、枕本体を洗いたいが、「洗い方が分からない」「そもそも洗っていいのか不安」と感じる方も多いでしょう。
枕は、素材によって洗い方や干し方などが異なります。そこで今回は、枕の正確な洗い方をご紹介しますので、枕を清潔に保ちたい方はぜひ参考にしてみてください。
枕は意外に汚れている
枕が髪や頭皮、顔に接している時間は1日の3分の1近くになり、気づかないうちに枕カバーだけでなく枕本体も汚れています。枕を清潔に保って使うためには、定期的に洗うことが大切です。
ここでは、枕が汚れる原因や枕を洗う適切な頻度などを解説します。
枕が汚れる原因
枕が汚れるのは、睡眠中に人間の身体から出る汗・皮脂・よだれ・フケなどが原因です。人は睡眠中にコップ1杯分の汗をかくといわれていますが、頭から出る汗は枕に吸収されてしまいます。また、頭皮から分泌される皮脂・よだれ・フケなども枕が吸収するので、次第に枕が汚れるのです。
枕を洗わずにそのまま汚れを放置しておくと、汗や皮脂をエサにして、カビやダニ、雑菌などが増殖しやすくなります。その結果、ハウスダストやダニアレルギーを引き起こすこともあるため、枕は常に清潔にしておかなくてはいけません。
枕を洗う頻度
厚生労働省の「旅館業における衛生等管理要項」によると、枕は6ヶ月に1回以上丸洗いをすることが望ましいとされています。
とはいえ、季節や素材によっては、枕の汚れが気になる場合もあるでしょう。
もし清潔な状態を保ちたいのであれば、3ヶ月~6ヶ月に1回の目安で定期的に洗うよう意識することをおすすめします。また、寝汗が多い夏が終わる頃や、汚れ・においが気になったタイミングで洗濯しましょう。
ただし、すべての枕が洗濯機で丸洗いできるわけではないため、どのように洗ったら良いのか次の項で解説します。
出典:「旅館業における衛生等管理要領」(厚生労働省)
枕の洗い方は主に2種類
自宅で枕を洗う場合の洗い方は、主に2種類あります。どちらの洗い方を選択するかは、枕についている洗濯表示タグをチェックしましょう。それぞれの洗い方の流れについて詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
手洗いする
洗濯表示タグで、手洗いできる素材だと分かった場合は、以下の手順で洗います。洗う前には、大きめのたらいもしくは洗面器を用意します。次に中性洗剤とぬるま湯を準備しておきましょう。バスタオルも用意しておくと、枕が乾くまでの時間を短縮できます。
【手順】
- 枕カバーを外し、ホコリや髪の毛をとりのぞく
- 目立つシミには直接洗剤をつけ、汚れを浮かす
- たらいもしくは洗面台にぬるま湯を張り、洗剤を溶かす
- 枕を沈め、押し洗いする
- 泡が出なくなるまですすぐ
- 水が滴れなくなるまで、できるだけ枕を押して脱水する
- 形を整えて、干す
枕が洗面台よりも大きい場合は、浴槽を利用しましょう。強い力で洗うと枕が傷み、劣化してしまうので優しく洗うことが大切です。
脱水にはバスタオルを使うのがおすすめです。脱水だけ洗濯機を使っても構いません。その場合の脱水時間は1分です。
洗濯機で洗う
洗濯機で洗う場合は、必ず洗濯表示タグを確認しましょう。洗濯ネットと中性洗剤を用意し、以下の手順で洗います。縦型・ドラム式どちらの洗濯機も、洗い方は同じです。
【手順】
- 枕カバーを外し、ホコリや髪の毛をとりのぞく
- 目立つシミには直接洗剤をつけ、汚れを浮かす
- 洗濯ネットに入れ、しっかりファスナーを閉める
- 枕を洗濯機に入れ、洗剤を指定の投入口に入れ洗う
- 脱水まで終わったら、形を整えて干す
洗濯機のコースは手洗いやドライコースを選びましょう。洗濯ネットはまくらの大きさに合ったものを使います。また、枕がしっかりと水に浸かるように、押してから洗い始めてください。
洗剤を直接洗濯槽へ入れる際には溜まった水へ溶かします。柔軟剤は使わないようにしましょう。
枕の素材によっては天日干し・陰干しがおすすめ
1週間に1度は干すようにしましょう。日光の紫外線には殺菌・消臭効果があります。
しかし、使われている素材によって、天日干し、あるいは陰干しのどちらが向いているのかが変わってきます。枕を長持ちさせるために、正しい干し方を覚えておきましょう。
ポリエステルわたやそばがら、パイプ、コルマビーズなどの素材は、天日干しがおすすめです。特にそばがらは、水に濡れると痛んでしまうため、濡らすことも避けたい素材です。
一方で、陰干しに向いている素材は、羽毛やウレタン、エラストマーパイプ、ラテックス、ファイバーなどです。特にウレタンは、紫外線に当たると劣化しやすいため必ず陰干ししましょう。
また、枕の側生地にポリエチレン、パイプ・コルマがポリプロピレンの場合は紫外線で劣化するおそれがあるため、陰干しで乾燥させることをおすすめします。
枕を洗うときに気をつけるポイント3つ
枕を長持ちさせるためには、枕を洗うときのポイントを押さえておくことが必要です。気をつけたいポイントを3つ紹介しますので、洗うときに注意してみましょう。
ポイント1 枕の素材を確認する
枕は、素材によって洗えるもの・洗えないものがあります。
洗える素材としては、パイプ・ポリエステル綿・ビーズ・コルマビーズ・ファイバーなどが該当します。
ただし、上記で挙げた素材の中にも、洗濯できない種類があります。枕を洗う前に、必ず洗濯表示タグで確認しましょう。
洗えない素材には、ウレタン・そばがら・ラテックス・羽毛などがあります。これらの素材でできた枕を洗ってしまうと、機能が低下してしまうため、間違えて洗わないようタグで確認しましょう。
羽毛はクリーニング店で利用できる場合があるため、相談してみるのも良いでしょう。
ポイント2 素材ごとの洗い方を確認する
洗える枕であっても、素材ごとで洗い方が異なる場合があります。洗濯機で洗える・手洗いで「洗う・洗えない」のいずれに該当するかを、必ずタグを見て正しい洗い方をチェックしましょう。
ポイント3 干し方にも気を配る
枕をきれいな形に保つには、干し方にも気を配る必要があります。手洗いや洗濯機の使用が可能な枕であっても、乾燥機を使っても大丈夫かどうかは枕によって異なります。洗っている間に、枕の素材が偏っている可能性もあるため、偏りを直してから干しましょう。
干すときには、天日干し、または陰干しのどちらが適しているかを確認が必要です。干している最中はこまめにひっくり返すとまんべんなく乾かせます。中心部まで乾いたかを確認するために、洗う前に枕の重さを測っておくのがおすすめです。完全に乾燥させないと、枕の内部にカビが生えたり、ニオイの発生や雑菌の繁殖の原因となったりします。
手洗いだと、1日で完全に乾燥させるのは難しい場合があります。ある程度乾いてからは、布団乾燥機を使うのも良いでしょう。
枕をきれいにするなら買い替えも検討する
枕はとてもデリケートな商品であり、初めて洗う際はきれいに汚れが落ちない場合も多いものです。枕の寿命は1年~長くても5年です。素材によっては1年未満でへたってしまうため、同じ枕を長い間使い続けると身体に負担がかかり、睡眠の質が低下することもあります。枕のニオイや汚れが気になる場合は買い替えを検討するのもひとつの方法です。
買い替えを検討する際は、オーダーメイドで枕を作成してみてはいかがでしょうか。自分に合った枕を作ることで、毎日の睡眠の質を向上させたり疲れを取ったりできるようになります。
まとめ
枕は、正しく洗うことできれいな状態を保てるため、快適な睡眠をもたらすことにもつながります。素材に合った方法で洗い、常に清潔な状態を保つようにしましょう。 洗えない枕をお使いの方は、枕パッドを利用すれば、枕本体が汚れてしまうのをある程度防ぐことができますので、試してみるのも良いでしょう。
もし枕がへたっていたり、ニオイや汚れが気になったりする場合は、枕を買い替えするタイミングといえます。
枕の買い替えを検討する方は、眠りをオーダーメイドする「マイまくら」をぜひご利用ください。「マイまくら」は北海道から沖縄まで全国各地に店舗を置いており、特許取得の測定機で全身を測定したうえで、専門スタッフがお客様に合った理想的な枕をお仕立てしています。
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記事を書いたライター
毎日の睡眠の質を高めるために役立つ「寝具」や「睡眠」の関連情報を提供するマイまくら マガジン編集部です。